出エジプト記12章29 ~42節「エジプトからの脱出」
総合テーマ 逆境の中でも神の導きに信頼する信仰
黙想のポイント
その1 これまでの九つの災いと今度の10番目の災いは内容的にどう違っているか考えてみましょう。
その2 今度ばかりは神にしかできない奇跡であることが明確になる点は何か?
★小グループでの話し合いと発表…これは西川口教会の水曜祈祷会で実際に行った手法です。
聖書リーダーは是非チャレンジしてみて下さい。
・今月はまず聖書を読んだすぐ後に二人一組ないし三人で今回の箇所のテーマを3分間話し合ってみましょう。
・ただし、新来者やあまり不慣れな人たちだけにならないように工夫して下さい。
いつも聖書リーダーの説き明しを先に聞く私たちですが、まず各自でテーマについて考えることも有意義です。
その後、小グループの代表に今回の箇所の中心になる教えはどんな内容だと考えたか途中までの内容でも構わな
いので発表してもらいましょう。間違いなどありませんので自由に発表して下さい。ただし、持ち時間は2分以
内です。この分級の時間はできるだけ多くの人に発言していただくために一回一人1分を目安に2分以内で発言
ができるように全員で協力し合いましょう。
6章)続きは…モーセの使命、モーセとアロンの系図、アロンの役割
7章)アロンの杖、①血、②蛙(ここまではエジプトの魔術師たちも真似ができた)、
8章)③ぶよ(ここからは魔術師たちも真似ができなかった)、④あぶ(イスラエルの住むゴシェン地区に害なし)、
9章)⑤疫病(イスラエルに害なし)、⑥腫物、⑦雹(イスラエルに害なし)
10章)⑧いなご、⑨暗闇(イスラエルには害なし)
11章)過越しの儀式の説明
第二週7月8日29-42節
主の過越~
12:27 こう答えなさい。『これが主の過越の犠牲である。主がエジプト人を撃たれたとき、エジプトにいたイスラエルの人々の家を過ぎ越し、我々の家を救われたのである』と。」民はひれ伏して礼拝した。
12:28 それから、イスラエルの人々は帰って行き、主がモーセとアロンに命じられたとおりに行った。
◆初子の死 ここから エジプトからの脱出
12:29 真夜中になって、主はエジプトの国ですべての初子を撃たれた。王座に座しているファラオの初子から牢屋につながれている捕虜の初子まで、また家畜の初子もことごとく撃たれたので、
>>>この出来事は徹底していた。人間だけでなく、家畜までもが同様にすべて最初に生まれたものは死んだ。これはさすがに人間には到底知り得ない情報であり、だれもがこれこそ神の仕業だと分かる仕方でこの出来事は起きたことを意味します。
12:30 ファラオと家臣、またすべてのエジプト人は夜中に起き上がった。死人が出なかった家は一軒もなかったので、大いなる叫びがエジプト中に起こった。
>>>すべての家には長男が存在したことが分かります。そのため、すべての家で悲劇は起きてしまいました。
12:31 ファラオは、モーセとアロンを夜のうちに呼び出して言った。「さあ、わたしの民の中から出て行くがよい、あなたたちもイスラエルの人々も。あなたたちが願っていたように、行って、主に仕えるがよい。
12:32 羊の群れも牛の群れも、あなたたちが願っていたように、連れて行くがよい。そして、わたしをも祝福してもらいたい。」
12:33 エジプト人は、民をせきたてて、急いで国から去らせようとした。そうしないと自分たちは皆、死んでしまうと思ったのである。
>>>人間は自分の命に係わることが起きないと本当には目が覚めないのでしょうか?私たちもそのようなところはないでしょうか?命に係わるような出来事が起きるまで繰り返し同じ罪を犯し続けてはいないでしょうか。
12:34 民は、まだ酵母の入っていないパンの練り粉をこね鉢ごと外套に包み、肩に担いだ。
12:35 イスラエルの人々は、モーセの言葉どおりに行い、エジプト人から金銀の装飾品や衣類を求めた。
12:36 主は、この民にエジプト人の好意を得させるようにされたので、エジプト人は彼らの求めに応じた。彼らはこうして、エジプト人の物を分捕り物とした。
>>>神がアブラハムに預言された通りになった瞬間です。水曜日の聖研の分かち合いの時、この時に手に入れた金や宝石のおかげで幕屋建設の時に立派な装飾ができたのではないかという意見もありました。
◆エジプトの国を去る
12:37 イスラエルの人々はラメセスからスコトに向けて出発した。一行は、妻子を別にして、壮年男子だけでおよそ六十万人であった。
12:38 そのほか、種々雑多な人々もこれに加わった。羊、牛など、家畜もおびただしい数であった。
12:39 彼らはエジプトから持ち出した練り粉で、酵母を入れないパン菓子を焼いた。練り粉には酵母が入っていなかった。彼らがエジプトから追放されたとき、ぐずぐずしていることはできなかったし、道中の食糧を用意するいとまもなかったからである。
12:40 イスラエルの人々が、エジプトに住んでいた期間は四百三十年であった。
12:41 四百三十年を経たちょうどその日に、主の部隊は全軍、エジプトの国を出発した。
>>>主がアブラハムに事前に教えられたのは(創世記15章参照)400年間奴隷として他国で仕えるということでした。このことから彼らはヨセフが生きていた最初の30年間は平穏にエジプトで暮らしていたことが分かります。
12:42 その夜、主は、彼らをエジプトの国から導き出すために寝ずの番をされた。それゆえ、イスラエルの人々は代々にわたって、この夜、主のために寝ずの番をするのである。
>>>神様は徹底的にイスラエルの民を守り続けて行かれたことが語られています。その神は実は引き続き私たちの時代の人々を罪の奴隷と滅びの危機から救い出すために休まずに働き続けておられます。神の忍耐と愛の深さは私たちの想像を越えます。そしてその神の犠牲は決して軽いものではありません。このみことばを理解した者は神に自分のすべてをあがなっていただいていることを再度自覚し、神に献身して、改めて神に自分の人生を捧げて神の民として生きるよう導かれているのです。