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朗読 『一日の発見 365日の黙想』10月26日

最後に言う。主にり頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。

エフェソの信徒への手紙6章10節

 使徒パウロは、福音宣教のために大きな働きをした人であった。しかし、彼は特別に力ある人間でも、だれからも尊敬される偉人でもなかった。彼は風采ふうさいが上がらず、病弱であった。また、自らの罪を知って、「私はなんとみじめな人間であろう」と嘆く人であった。伝道の困難と教会の心配事に悩まされた彼は、苦労したことが多いと語ったあとで、「わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、私は弱いときにこそ強いからです」(Ⅱコリント12:10)と言った。彼は宣教の働きを妨げようとする悪しき力と戦いながら、主の力にり頼んで、その使命をまっとうした。 
 パウロは、私たちの戦いの相手は「血肉」、つまり人間ではなく、「悪の諸霊」であると語る(12節)。私たちは自分に敵対する人間を戦うべき相手とみなすが、そうではないと言う。私たちは人の心に不信と憎しみを植えつけ、不和、争い、人殺しへと駆り立てる悪魔を見据えなければならない。悪魔は、神を信じ、神に従って生きようとする人間から、その信仰を奪い取ろうとすきを狙っている。宣教の使命に生きる私たちは、悪霊との戦いの中で、自分たちの弱さと限界を思い知る。今日の聖句が語るように、宣教の使命を果たすために、主に、り頼み、その偉大な力をいただかなければならない。主の偉大な力をいただくために、「霊の剣、すなわち神の言葉を取り」(17節)、「絶えず目を覚まして根気よく祈り続け」(18節)、み言葉と祈りという「神の武具ぶぐ」(13節)をしっかりと身につけなければならない。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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