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朗読 『一日の発見 365日の黙想』10月22日

10月22日

キリストにより、体全体は、あらゆる節々ふしぶしが補い合うことによってしっかり組み合わされ、結び合わされて、おのおのの部分は分に応じて働いて体を成長させ、自ら愛によって造り上げられてゆくのです。

エフェソの信徒への手紙4章16節

 今日の聖句は、キリストがどのようにご自分の体である教会を造り上げるかについて語る。
 第一に、キリストは呼び集めた信徒たちをご自分の体である教会にしっかりと結び合わせる。こうして、信徒たちの異なった賜物による務めが組み合わされ、補い合われ、各自が分に応じて働くことによって、体全体は造り上げられてゆく。「キリストにより」と語られているように、信徒たちのさまざまな務めが互いに組み合わされ、福音宣教を遂行する教会を造り上げるのは、霊なるキリストである。
 第二に、キリストは教会を「自ら愛によって」造り上げる。人の罪をあがなうキリストの十字架の愛が、体のあらゆる部分を一つに結び、この世にキリストの愛を現わす教会を造り上げてゆく。教会の成長は、ただ人数が増えることではなく、この世にキリストの愛を現わす教会となることである。
 第三に、教会はキリストにより「造り上げられてゆく」。教会はまだ完成していない。完成に向う途上にある。キリストの体を形成する私たちは、今なおキリストの愛に十分に応えられない人間である。そのために、教会が何度も混乱し、分裂したことは歴史の事実である。にもかかわらず、教会はキリストにより「造り上げられてゆく」。これもまた、歴史の事実である。ここに私たちの慰めと希望がある。私たちは自分に失望しても、キリストご自身が造り上げる教会に失望してはならない。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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