10月20日
平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい。
エフェソの信徒への手紙4章3節
神は永遠の計画に基づき、今は、教会の福音宣教によって全世界にキリストの福音を告げ広げ広める。神は招いた信徒たちの群れによって全地に教会を建て、各個の教会を通して、宣教の業を遂行する。教会が神の宣教を遂行するのは、人の数や財力によらない。今日の聖句が語るように、「霊による一致を保つ」ことによる。教会に争いや不和があるならば、霊の一致は保たれず、教会は神の宣教を担うことも、神に栄光を帰することもできない。霊の一致は、神に招かれた信徒たちが、「その招きにふさわしく歩」(1節)むことによって保たれる。
パウロは、神の招きにふさわしい歩みとして、「高ぶらないこと」、「柔和」「寛容」、「忍耐」の四つをあげる。「高ぶらない」とは、自分の主張を絶対化せず、僕として仕えたキリストに従い、「尊敬をもって互いに相手を優れた者と思」(ローマ12:10)うことである。「柔和」とは、「わたしの軛を負い、わたしに学びなさい」(マタイ11:29)と言うキリストに従い、主と共に重荷を担う事によって学ぶ、打ち砕かれた柔らかい心である。人を赦す「寛容な心」、苦しみに耐える「忍耐」、いずれも、生来私たちが持っているものではない。これらは聖霊によって与えられる。霊による一致は、一人ひとりの信徒が、神に召された各個の教会にしっかりと身を置き、礼拝を大事にし、キリストの言葉と聖霊に養われることによって保たれる。
「体(教会)は一つ、……主は一人、……神は唯一」(4~6節)の言葉に、パウロの勧めが各個の教会を超えて、世界の教会の一致を視野に置いた言葉であることを覚えたい。
著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/
朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。