ようこそ西川口キリスト教会のホームページへ

地域と共に歩む桜並木の教会

教会員ページ

朗読 『一日の発見 365日の黙想』10月12日

10月12日

パウロは、自費で借りた家に丸二年間住んで、訪問する者はだれかれとなく歓迎し、全く自由に何の妨げもなく、神の国を べ伝え、主イエス・キリストについて教え続けた

使徒言行録28章30~31節

 一行がローマに着くと、囚人パウロは自分の家を借り、番兵ばんぺい が付けられて軟禁なんきん となった。外部との接触ができたので、パウロはローマにいるユダヤ人指導者たちを家に招き、ローマに来た経緯を説明した。彼はたんに囚人となった経緯を弁明したのではなく、モーセの律法や預言者の書を引用して、主イエスは神がイスラエルに約束したメシアであると語り、福音を信じるように説得したのである。パウロが語るイエス・キリストの福音を聞いて、信じて救われるユダヤ人もいたが、多くのユダヤ人はこれに反発した。パウロは福音を拒否するユダヤ人に、「この神の救いは異邦人に向けられました」(28節)と言った。福音はまずユダヤ人に宣教されるが、全世界に福音が べ伝えられるのは神の計画である。パウロはそのために神が自分をローマから異邦人世界に遣わしてくださることを祈っていたであろう。その後のパウロがどうなったのか聖書は記していない。今日の聖句は、この書の最後の言葉である。パウロは世界宣教のヴィジョンを見ながら、しかし、今いる場所で朝から晩まで福音を語り続けた。

 私たちキリスト者は神に召された各々おのおの の教会において、伝道のわざ に仕えている。現在、私たちは「まったく自由に何のさまた げもなく」伝道できるとはいえ、信じる者が大勢起こされる状況ではない。しかし、たとえ信じる者が少なくても、伝道を近視眼的に見ないで、私たちが担っているのは神の世界宣教という長い期間の一部であることを覚えて、伝道の業を続けたい。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

PAGE TOP