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朗読 『一日の発見 365日の黙想』10月7日

10月7日

主イエスの名のためならば、エルサレムで縛られることばかりか死ぬことさえも、わたしは覚悟しているのです。

使徒言行録21章13節

パウロたち一行はエルサレムに向かう途中、シリア州のティルスに寄港すると、弟子たちを探して七日間泊まった。ティルスから航海を続けてプトレマイスに着き、兄弟たちのところで一日滞在した。そして、カイサリアでは、例の「七人」(6:3)の一人である福音宣教者フィリポの家に行き、そこに数日間泊まった。まだ始まって間もないキリスト教であったが、すでに各地に多くの家の教会が誕生していた事実を知る。パウロはただ宿泊先を求めたのではなく、「共に励まし合うため」(ローマ1:12)、弟子たちを訪ねた。パウロは行く先々でエルサレム行きを引きとめられた。フィリポの家では、ユダヤから来たアガボの話を聞いて、同行者たちも一緒になって、パウロを引き止めた。今日の聖句は、そのときのパウロの答えである。兄弟たちの勧めを振り切っても、パウロがエルサレムに行く理由は何か。持参している支援金なら、他の人に託せばよいはずである。問題は福音に関わることであった。ユダヤ人にとって割礼かつれいは神の民である誇りであったから、律法なしでも神の民とされるというパウロの宣教は、自分たちの存在を否定されることであった。しかし、パウロにとって、割礼を受けなければ救われないという教えは、キリストの福音ではなく、「別の福音」(ガラテヤ1:7)である。パウロの決意は、エルサレム会議で確認したキリストの福音を再確認することであった。今日、私たちは聖書からキリストの福音を正しく聞けることを感謝したい。信仰により、キリストの恵みによって救われていることを喜び、神を賛美し、神に仕えたい。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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