10月14日
どうか、私たちの主イエス・キリストの神、栄光の源である御父が、あなたがたに知恵と啓示との霊を与え、神を深く知ることができるようにし、心の目を開いてくださるように。
エフェソの信徒への手紙1章17節
使徒パウロの手紙には、信徒たちのために祈る言葉が多い。試練の中で、信徒たちの信仰が守られ成長することを願うパウロにとって、執り成しの祈りは言葉を尽くして語る奨励にまさる。教会にはさまざまな奉仕があるが、執り成しの祈りは何にもまさる奉仕である。祈祷会はこの奉仕を共に担う場所である。これによって、教会はキリストの体として建て上げられてゆく。祈祷会は教会の霊的活動を支える機関室である。
パウロは「祈りの度に、あなたがたのことを思い起こし、絶えず感謝しています」(16節)と言う。私たちも兄弟姉妹のために祈る時、まず「○○さんを感謝します」と言いたい。兄弟姉妹の良い働きを感謝するのでなく、私たちが共に主に結ばれ、神に守られていることを感謝するのである。
次にパウロは、今日の聖句のように、信徒たちが「神を深く知る」ように、知恵と啓示との霊を与えてくださいと神の祝福を祈る。信仰の祝福は、聖霊によって心の目が開かれ、神を深く知ることである。神を知るとは、神がキリストによって私たちを栄光に輝く神の国を受け継ぐ者にしてくださったことを悟ることである。第二に、神がキリストを死者の中から復活させた絶大な力をもって私たちのうちに働いておられることを悟ることである。神を知ることによって、私たちは苦難の多い人生も希望をもって生き、神に仕えることができる。「教会はキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場です」(23節)。
著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/
朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。