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地域と共に歩む桜並木の教会

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主日礼拝宣教要旨

「支え合って生きる」朴 思郁 牧師

2025年2月16日(日)
主日礼拝 宣教要旨
聖書箇所 コロサイの信徒への手紙 3 章 12-14 節

「これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。」

コロサイの信徒への手紙 3 章 14 節

 現代社会では、家族や地域のつながりが希薄化し、多くの人々が孤立し、生きづらさを抱えています。高齢化や経済格差、災害などの社会課題が深刻化する中で、私たちは「支え合って生きる」という根源的な価値を問い直す必要があります。
 このような時代の中で、西川口キリスト教会が 1962 年に始めた西川口での伝道活動、特に天使園
の働きは、地域に根ざした福音宣教の実践として重要な意味を持ってきました。今日においても、私たちは地域社会の変化に目を向け、高齢化が進む中での支え合いや、多文化共生を求められる社会の現実を受け止めながら、すべての人に開かれた福音宣教を行う使命があると考えます。
 聖書は、この「支え合い」の本質について深い示唆を与えてくれます。パウロはコロサイの信徒への手紙で「愛はすべてを完成させるきずなです」(コロサイの信徒への手紙 3章14節)と述べ、共同体における相互支援の重要性を説きました。また、「憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい」(コロサイの信徒への手紙3章12節)という言葉は、支え合いの具体的な在り方を示しています。
 特に、日常の言葉の力に注目すべきです。箴言が「親切な言葉は魂に甘く、骨を癒す」(16章24節)と教えるように、私たちの言葉には他者を励まし、支える力がある一方で、不用意な言葉は関係を損なう可能性もあります。「大丈夫、あなたは一人じゃない」というシンプルな励ましの言葉が、時に大きな支えとなるのです。
 さらに、支え合いを実践する上で欠かせないのが「赦し」です。イエスが「七の七十倍までも赦しなさい」(マタイによる福音書 18章22節)と説かれたように、赦しは神の愛の具現化であり、壊れた関係を修復し、愛を深める力を持っています。十字架上でさえ「父よ、彼らをお赦しください」(ルカによる福音書 23章34節)と祈られたイエスの姿は、赦しと愛の極致を示しています。
 このように、支え合いは特別な場面だけでなく、日々の小さな行動の積み重ねによって実践されます。教会は、この愛と赦しの実践を通じて、真に神の栄光を現す共同体となることができるのです。
家庭や職場、地域社会において、愛のきずなを深め、互いに支え合いながら歩んでいきましょう。

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