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地域と共に歩む桜並木の教会

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朗読 『一日の発見 365日の黙想』12月29日

12月29日

あなたの神である主をおがみ、ただ主に仕えよ

ルカによる福音書4章8節

 

主イエスは荒れ野で「四十日間、悪魔から誘惑を受けられた」(2節)。私たちが住む世界には、悪しき霊である悪魔が力を振るっている。しかし、聖書は善の神と悪の神が戦っているという二神論を語らない。創造者である唯一の神が世界を支配しておられる。神がこの世界に悪魔の存在をゆるしているのは、人間が神に対してどのような関係を持つべきかを問うためである。
 悪魔は人の子となった主イエスを誘惑した。悪魔の誘惑は主イエスの内なる霊的な戦いであった。最後に、悪魔は主イエスにこの世の王となる権力と繁栄を約束して、自分を拝むようにと誘惑した。これに対する主の答えが今日の聖句である。

 人間はパンを求め、飢えが満たされると、自分の願望を実現するために地位や権力、また贅沢ぜいたくな生活や名声を求める。私たちはこのような自己実現を果たした人々を見て、うらやましく思う。しかし、人間はどんなに栄光と繁栄を手に入れても、これによって霊的な飢えは満たされない。むしろ、これらを手にすることによって、自分の力で何でもできる、神はらないと考える。神はらないと思う時、まさに、人間を神から遠ざけようとする悪魔の誘惑に落ちている。悪魔の前にひれ伏している。
 私たちは科学技術の発展した便利な世界に住んでいるが、にもかかわらず、人間を分裂と混乱に陥れようとする悪魔がむ荒れ野にいる。悪魔は、権力と繁栄にあこがれ、これらを求めて狂奔きょうほんする人間の欲望につけ入って、世界を分裂と混乱に陥れる。私たちは荒れ野の悪魔に足をすくわれないように、主イエスの言葉に従い、神である主を拝み、ただ主に仕える道を歩もう。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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