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朗読 『一日の発見 365日の黙想』12月24日

12月24日

恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。

ルカによる福音書2章10~11節


 ここに登場する羊飼いは自分の土地を持たない出稼ぎ労働者である。社会の情勢に振り回され、失業や病気を心配し、明日の生活に不安と恐れを抱いている貧しい人々である。この羊飼いたちに天のみ使いが現れ、「恐れるな」と言い、今日の聖句を語った。「あなたがたのために救い主がお生まれになった」(11節)。だから、恐れないでよい。

 神の御子みこ、主イエスが、神との関係を持たず、神の前に失われた私たちのところに来てくださった。主イエスは私たちを探し求めて、神との関係を回復してくださる救い主である。私たちは神から離れている罪のために、根なし草のように、時代や社会に振り回され、根源的な不安と恐れを抱いて生きている。しかし、今や、神が私たちを顧みてくださるので、恐れないでよい。
 私たちが心の中に主イエスを救い主として迎え、主との交わりの上に生活を築くならば、不安の時代にあって、しっかりと立つことができる。社会や時代の荒波が強く押し寄せる時も、主が共におられるので、与えられた一日を精一杯生きる。主の言葉を聞き、主を仰いで、自分のことだけでなく、隣人にも目を向けて生きる。明日のことまで思い悩まないでよい。「一日の苦労は一日にて足れり」(マタイ6:34、文語訳)。
 クリスマスは、神が私たちを愛して、御子を救い主としてつかわされた「大きな喜び」のおとずれである。このおとずれを羊飼いたちに伝えたのはみ使いであったが、今日、私たちに伝えてくれるのは聖書である。聖書という「飼い葉桶」の中に、救い主を見出し、主を仰いで生きる者には「大きな喜び」がある。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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