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朗読 『一日の発見 365日の黙想』12月11日

12月11日

父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください。

ヨハネによる福音書 17章21節


 今日の聖句は主イエスが弟子たちのため、世にある教会のために父なる神に祈られた「大祭司の祈り」である。主イエスは父なる神に、ご自分と父とが深い交わりによって一つであるように、全ての弟子たちを「一つにしてください」と祈った。主イエスが弟子たちの群れである教会の一致を祈るのは、世の人々が教会の交わりを見て、ご自身を神からつかわされた神の御子みこと信じて救われるためである。教会が分裂していては、人々に主イエスを証しすることはできない。主の弟子の群れである教会が一つに結ばれていることこそ、世に対する教会の最高の証しである。

 キリスト者といえども、一人ひとりは他者とは違う個性を持つ人間である。皆が「一つになる」とは、皆が同じような人間になることではない。主にあがなわれた者であるという事実において「一つになる」のである。私たちは皆罪人であるが、主がその死によって私たちの罪をあがない、私たちを神と和解させてくださった。私たちは皆、このあがないの恵みにあずかって、罪をゆるされ、主に結ばれて「一つ」とされた。
 主イエスは、教会がこの恵みの事実に立ち続けるようにと、「主の晩餐ばんさん」を制定された。「わたしたちが裂くパンは、キリストの体にあずかることではないか。パンは一つだから、わたしたちは大勢でも一つの体です」(Iコリント10:16~17)。教会は、主の死によるあがないの恵みによって、皆が一つに結ばれている事実を告白する共同体である。キリスト者はこの共同体から和解の福音をたずさえて、世につかわされる。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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