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朗読 『一日の発見 365日の黙想』7月9日

7月9日

皆が共に学び、皆が共に励まされるように、一人一人が皆、預言できるようにしなさい。

コリントの信徒への手紙一14章31節

 

 コリント教会の礼拝は、各自が霊に導かれるままに賛美し、異言を語り、預言した。同時に声を出すので、活気はあるが、無秩序であった。これを知ってパウロは「教会が一緒に集まり、皆が異言を語っているところへ、教会に来て間もない人か信者でない人が入って来たら、あなたがたのことを気が変だとは言わないでしょうか」(23節)と言い、「すべてを適切に、秩序正しく行いなさい」(40節)と勧告した。教会は信徒たちが神を礼拝するところであるが、同時に人々に福音を証しするところである。自己陶酔とうすい的な集会は人々の証しにならない。
 福音の恵みにあずかった私たちはそのことを喜ぶだけでなく、人々に語るようにと神から福音を預けられている。私たちが福音の言葉を語るところで、聖霊の主はその言葉を取り用いて、人々の魂に語りかけ、御業みわざを現されるのである。聖霊によって福音が聞く人の魂に届く時、その人は自分に向けられた神の愛を知り、神を信じて生きる人間となる。人が救われるのは聖霊の働きであるが、福音が語られなければ、救いの御業みわざは起こらない。
 それゆえに、主は福音によって人々を救うために、先に救いにあずかった信徒たちに福音の宣教を命じる。パウロはすべての信徒が預言できるようにと、今日の聖句を語った。主の委託に応えて、信徒たちが福音を語れるように、教会において「共に学び、共に励まされる」教育の場は大切である。訓練され、整えられることによって、私たちは「適切に、秩序正しく」、かつ「霊に燃え、主に仕え」(ローマ12:11)、福音を宣教することができる。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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