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朗読 『一日の発見 365日の黙想』7月7日

7月7日

信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。

コリントの信徒への手紙一13章13節


 ギリシャ語で「愛」と言う言葉にアガペーとエロースとがある。この手紙の13章で語られている「愛」はアガペーである。エロースは真善美などの価値あるものを求める愛である。ゆえに、価値のないものには目もくれないし、価値があっても無くなれば捨てる。エロースは移ろい、消えていく人間の愛の現実でもある。これに対して、アガペーは他者のために自分を投げ与える愛である。それはキリストの十字架を通して現われた神の愛である。キリストにおける神のアガペーが、私たちを神の子として生んだのである。教会は神の愛によって生まれ、神の愛によって結ばれた集まりである。私たちは神の愛に育まれて、他者に心を開く者に変えられてゆく。

 神の国が成就し、新しい世界が来る。その時、この世のすべてものはすたれる。若くて美しかった体も、知識も能力も、功績も財産もすたれる。しかし、その時、今あるものの中で、「信仰と希望と愛」だけは永遠に残る。信仰とは、私たちに向けられている神の愛に応えることである。希望とは、救いを完成される神に自分をけていくことである。愛とは、罪深い私たちを神の子とする神のアガペーである。すなわち、今、神を信じていること、神に望みを抱いていること、神に愛されていること、この神との関係だけが永遠に残る。なぜなら、新しい世界でも私たちは神の子だからである。子が父を信頼し父に期待するように、神の国において、私たちは神に信頼し神に望みを置く。「その中で最も大いなるものは、愛である」。信仰も、希望も、神の愛に根拠を持つからである。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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