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朗読 『一日の発見 365日の黙想』7月18日

7月18日


わたしが何かのことで人をゆるしたとすれば、それはキリストの前であなたがたのために赦したのです。

コリントの信徒への手紙二 2章10節  

 

   コリント教会のある信徒がパウロの使徒職を中傷した。パウロは教会に手紙を書き、この出来事は個人的な問題ではなく、教会の問題であると言い、しかるべき処罰をするように要求した。教会はパウロの主旨を理解し、問題の人を処罰した。教会の処罰は、問題のある人を除外することが目的ではなく、その人に自分の罪を分からせることである。彼が罪を悔い改めるなら、教会は主にある兄弟を得るのである。  
   パウロは当事者が悔い改めたことを聞き、教会に対してその罰で十分であると言い、「その人が悲しみに打ちのめされてしまわないように、ゆるして、力づけ」(7節)なさいと命じた。そして、「あなたがたが何かのことで赦す相手は、わたしも赦します」と言う。個人的な侮辱ぶじょくを受けた相手を赦すことは難しい。パウロが赦すのは、パウロが寛大な人間だからというのではない。今日の聖句にあるように、「キリストの前で」赦すのである。主の前に立つ時、主は「わたしはあなたの罪を赦した。わたしのために、その人を赦しなさい」と言われる。私たちは自分の気持ちに忠実であってはならず、むしろキリストの命令に従わなければならない。
   さらに、パウロは「あなたがたのために赦した」と言う。パウロは「教会のために」赦すのである。教会が神の栄光を現わす教会であるために、処罰を求めたパウロは、同じ理由で「赦しなさい」と言い、「わたしも赦す」と言う。「わたしたちがそうするのは、サタンにつけ込まれないためです」(11節)。教会が人を赦す場所でなければ、サタンが教会を壊すだろう。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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