ようこそ西川口キリスト教会のホームページへ

地域と共に歩む桜並木の教会

教会員ページ

朗読 『一日の発見 365日の黙想』7月13日

7月13日

死は勝利にのみ込まれた。死よ、お前の勝利はどこにあるのか。死よ、お前のとげはどこにあるのか。

コリントの信徒への手紙一 15章54~55節

 

 死は不条理というとげをもって私たちを刺し貫く。日ごろたかをくくっている人も、死を前にすれば恐れを抱き、愛する者の死には理不尽を覚える。死んだらどうなるのか。人間には答えられない謎である。この謎に答えるのは神だけである。神はキリストの証言である聖書を通して答えている。「死のとげは罪」(56節)である。死が不条理であり、人から望みを奪うとげとなったのは、神に対する人の罪による。
 そうであるのに、憐れみ深い神は罪人を死のとげから救うために御子みこキリストを世に送られた。そして、キリストのあがないの死と復活によって、人間の一切の罪を清算し、信じる者に義を宣告してくださる。キリストに現わされた神の救いと神の愛を知って、神に立ち返るならば、死のとげは完全に抜き取られるのである。今日の聖句は、キリストによって死のとげから解放された人間の神賛美の叫びである。
 主イエス・キリストの救いと神の愛に応えて、神を信じ、主に結ばれて生きる者はすでに「死から命に移っている」(ヨハネ5:24)。肉体の死は「眠り」(51節)であって、消滅ではない。永遠の朝に目覚める時、神の国において「霊の体」によみがえるのである。「わたしの愛する兄弟たち、こういうわけですから、動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです」(58節)。神を信じ、主に仕える者は、労多い人生であっても、失望しないで主の業に励む。本当の明日を確信しているからである。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

PAGE TOP