2023年8月27日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所:サムエル記上3章1-21 節
「主よ、お話しください。僕は聞いております。」
サムエル記上3章9節
少年サムエルが預言者として最初に果たした役割は、お世話になっていた祭司エリの家族が神様によって裁かれるということをエリに伝える働きでした。初めて神様に呼びかけられ、サムエルは神様だと気付かずエリのところに何度も行きます。エリは、神様がサムエルに呼びかけられていると悟り、サムエルに今度呼びかけられたら、「主よ、お話しください。僕は聞いております。」と言うように助言します。再び、神様がサムエルに呼びかけられたので、サムエルは「主よ、お話しください。僕は聞いております。」と答えると神様からお告げがなされました。
この「主よ、お話しください。僕は聞いております。」ということばは、わたしたちに対して信仰の姿勢を教えてくれます。わたしたちは、神様に一人で祈る時、自分の思いばかりを最優先に話すことが多いのではないでしょうか。しかし、エリの助言は自分が語る前に「主よ、お話しください。」と神様のことばをまず聞くこと、それが優先されなければならないことを語っています。これは簡単ではありません。なぜなら、自分の心をすべて神様に明け渡し「神様、お話しください。私は、あなたのおことばを全て受け止めます。」という覚悟が必要だからです。サムエルに告げられたことは喜ばしい内容ではありませんでした。罪を犯していたエリの二人の息子とその息子達を正せなかったエリの家族を神様は裁くという内容でした。サムエルは「エリにこのことを告げるのを恐れた」と書いてあります。
神様の呼びかけに耳を傾けることは、とても勇気のいることです。神様の語りかけは、時に自分の思いとは違うものだったり、とてもチャレンジングだったりします。しかし、素直に聞いたサムエルと神様は共におられました。そして、彼はイスラエルの全ての人々に信頼される預言者となりました。サムエルは、神様の御計画を共に担う忠実な僕として人生を歩みました。わたしたち一人一人にも神様は、呼びかけておられます。神様がわたしたちに託したいと思われている役割を果たして歩めるよう、まず「主よ、お話しください。僕は聞いております。」と心を神様に明け渡しましょう。