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朗読 『一日の発見 365日の黙想』3月6日

3月6日

不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

マタイによる福音書24章12〜13節


  壮大な神殿を見て圧倒されている弟子たちに、主イエスは神殿の崩壊を予告した。弟子たちはこの堅固な神殿が崩壊するとすれば、それは世の終わりの時であると思い、それはいつ、どのようにして来るのかと主イエスに尋ねた。主は「人に惑わされないように気をつけなさい」と弟子たちに言った。未来に希望が見えない閉塞状況の時代には、偽メシアが現れ、人々を惑わすからである。また、主は「慌てないように気をつけなさい」と言った。戦争、地震、飢饉が起って、生活の基盤を失う時、人々は慌て、絶望し、死を願うであろう。しかし、世の終わりだと思えるその時にも、慌ててはならない。「そういうことは起こる。……しかし、まだ世の終わりではない。これらはすべて産みの苦しみの始まりである」と主は言う。
 神は歴史の支配者である。神の歴史支配を信じる者は、世の終わりと思える時代であっても、破滅的な終末を語る偽メシアや、独善的な指導者の言葉に惑わされない。また、神が世の終わりに御国みくにを完成すると信じる者は、終わりの時が来ても絶望せず、希望に生きるであろう。世の終わりを思わせるような苦難は、教会にも襲ってくる。福音をべ伝える弟子たちは憎まれ、迫害される。その時、多くの人が信仰につまずき、愛が冷え、希望が砕かれる。「しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる」。最後まで信仰に留まり、福音の証人として生きる者は、終わりの日に、神の国の祝福を受け継ぐのである。「御国みくにのこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界にべ伝えられる、それから、終わりが来る」(14節)。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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