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朗読 『一日の発見 365日の黙想』11月17日

わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。

ヨハネによる福音書8章11節

 律法学者たちは姦淫かんいんおかした女を引っ張って来て、主イエスが律法に忠実かどうかを試す悪意を秘めた質問をした。主イエスは彼らに「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」と言うと、意表をついた主の言葉に良心をされて、年長者から一人また一人とその場を去り、主イエスと女だけになった。女はここにいる方だけが自分を裁くことができるのだと予感して、身を震わせた時、主イエスは彼女に今日の聖句を語った。「もう罪を犯してはならない」という言葉からも明らかなように、主は彼女の罪を見逃したのではない。主イエスは彼女のためにご自分が代わって罪の裁きを引き受ける決意をしておられた。その死によって彼女の罪をあがなう方として、主イエスは語ったのである。
 ある伝道者が主イエスの十字架の死を尻拭しりぬぐいにたとえて説教した。うんこにまみれた幼児の尻を親が愛情を込めて拭うように、主イエスは罪にまみれた私たちの尻を拭ってくださった。うんこは放っておくと、周囲を臭くするだけでなく、幼児の体をむしばむように、罪も放っておくと私たちをむしばんでゆく。主イエスの十字架は私たちの罪を尻拭いしてくださった神の愛である、と。この女は自分の罪のために主が命を捨ててくださったと知る時、心から悔い改め、罪と戦うようになるであろう。「大胆に罪を犯せ。そして、それよりも罪と死の勝利者であるキリストをさらに大胆に信じ、喜び給え。考えても見給え。私たちの罪のために、小羊キリストによってなされたこんなにも大きな賠償金ばいしょうきんが、そんなに小さいものであろうか」(ルター)。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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