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朗読 『一日の発見 365日の黙想』11月14日

11月14日

主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。

ヨハネによる福音書 6章68節

 大勢の人々が主イエスのもとに押しかけた「ガリラヤの春」は続かなかった。自分の期待と主イエスの教えの違いに気づき、また主イエスに対するユダヤ当局の風当たりが強まると、弟子たちの多くが離れ去り、もはや主イエスと共に歩まなくなった。
 今日の聖句は、主イエスが残った弟子たちに「あなたがたも離れて行きたいか」(67節)と言った時の、ペトロの答えである。主イエスは彼らを束縛そくばくしない。自分の自由な意思で従うことを求める。ペトロは「あなたにお会いする前の生活に戻ることは、私には考えられません。永遠の命の言葉を持っているのは、主よ、あなただけです」と答えた。これは自らの意思で表明したペトロの信仰告白である。
 私たちもまた自分の意思で信仰を告白してバプテスマを受け、主に従った弟子である。しかし、周囲の状況が厳しくなり、教会に身を置くことがしんどいと思う時がある。そのような時、主イエスの教えは有益であるとか、教会の雰囲気が暖かいというだけでは信仰生活は続かない。教会に対する社会の風当たりが強くなり、自分に犠牲が求められる状況になると、主イエスから去って行く人が多い。主イエスは私たちの弱さも知って、日々、私たちの意志による信仰の表明を求められる。
 弟子とは、「わたしに従って来なさい」と招く主イエスの言葉を、日々新たに聞き、「主よ、従います」と自らの意思で表明する者である。大切なことは、聖書を読み、祈って、主イエスへの信仰と信頼を確立することである。主は信頼して従う者の足を守り、一歩一歩、神の国に導いてくださる。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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