ようこそ西川口キリスト教会のホームページへ

地域と共に歩む桜並木の教会

教会員ページ

朗読 『一日の発見 365日の黙想』11月8日

11月8日

あなたがたは、しるしや不思議な業を見なければ、決して信じない。

ヨハネによる福音書 4章48節

 一人の役人が主イエスのもとに来て、死にかかっている息子を助けてほしいと願った。その時、主イエスは今日の聖句を語った。主は奇跡を「見て」信じる信仰を良しとしない。
 ともすれば、私たちは困窮している事について神の助けを求めるが、神を求めようとしない。病気のいやしも助けも神から来るが、大事なことは神の言葉に耳を傾けることである。願うだけで、神の言葉を聞かない人は、病気がいやされても、困窮から救われても、神を忘れる。もし子どもが何かを求める時だけ親に話しかけて、親のことは考えず、親の言葉を聞かないならば、悲しい親子関係と言えよう。神との関係も同じである。大切なのは神の言葉を聞くことである。神は今も、聖霊により、聖書を通して語っておられる。
 体は食べ物によって、精神は真、善、美によって力を得るように、人間の霊性は神の言葉によって満たされる。社会の問題は経済的な飢えよりも、霊的な飢えである。霊的な飢えを自覚せず、神の言葉を聞かないならば、人間の霊は空しくなり、滅んでゆく。
 この役人はわが子のことで苦しみ、そのことが主イエスのところに行き、その言葉を聞くきっかけとなった。彼は主の奇跡を見ないで、自分に語られた主の言葉を信じて、家に帰った。信じて、主イエスの言われる通りに行動したのである。み言葉を聞いて従うことは厳しいこともあるが、信じて行う者は神の恵みを味わい知る。キリスト者は、日々、霊のかてである主の言葉に養われて、神に結ばれて生きる幸いを知る。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

PAGE TOP