11月4日
花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。だから、わたしは喜びで満たされている。
ヨハネによる福音書3章29節
今日の聖句はバプテスマのヨハネが自分の役割を語った言葉である。ヨハネは自分のことを、花婿イエスを紹介し、人々が主イエスの花嫁として結ばれるまで奉仕する「介添え人」であると言った。介添え人は婚礼で花婿の喜ぶ声を聞いて大いに喜ぶ。そして、自分の役目が終ったら、満足して退く。キリスト者はヨハネのように、人々が花婿イエスと結ばれるために働く介添え人である。
教会の宣教に奉仕するキリスト者の役割は、花婿イエスを人々に紹介する介添え人である。奉仕は強制でも義務でもない。各々が花婿イエスに喜んでいただくために、介添え人として自分にできることを精一杯する。人にはそれぞれ事情があるから、思いはあっても奉仕できない時もある。しかし、神はすべて知っておられるから、キリスト者は他人の目を気にしり、比べたりしない。
介添え人の奉仕には苦労や犠牲も伴うが、人が花婿イエスと結ばれる婚礼(バプテスマ式)の時、花婿の喜ぶ声を聞いて大いに喜ぶ、介添え人は自分の苦労話や功績をひけらかさない。自分の役割が終ったら、感謝して退く。キリスト者は自分が花婿イエスの声を聞いて喜ぶ者でなければ、花婿を人々に紹介することはできない。キリスト者は介添え人である前に、主の花嫁として、いつも花婿イエスと共にいることこそ大切である。だから、主の言葉を聞き、主と交わりをもつ礼拝を大切にする。言葉で主イエスを紹介できなくても、礼拝を大切にする姿勢が伝道である。礼拝はキリスト者の最大の奉仕である。
著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/
朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。