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朗読 『一日の発見 365日の黙想』9月25日

9月25日

バルナバはそこに到着すると、神の恵みが与えられた有様を見て喜び、そして、固い決意をもって主から離れることのないようにと、皆に勧めた。

使徒言行録11章23節

 ローマ、アレクサンドリアと並ぶ当時の三大都市のアンティオキアに教会が誕生した。この教会に異邦人も加わったという噂を聞いて、エルサレム教会はバルナバを派遣した。今日の聖句は、神の恵みを与えられたアンティオキア教会とバルナバの働きを端的に記している。
 アンティオキア教会は、伝道する信徒たちの教会であった。エルサレムから散らされ、この町に住みついた信徒たちは最初、同胞のユダヤ人に伝道したが、異邦人にも伝道するようになり、救われて教会に加わる異邦人が起こされた。キリストを全世界の主と仰ぐとは言え、人種を超えて集まる教会は互いの多様性を認め合う意識の変革を求められたであろう。ゆえに、教会は指導者を必要とした。バルナバはアンティオキアにとどまり、信徒たちが「主から離れることがないように」指導した。また、彼はタルソからパウロを連れて来た。アンティオキア教会はバルナバとパウロを指導者に立て、主の教えを良く学び、宣教する教会、主の御心みこころを行う教会として成長した。アンティオキア教会は、飢饉ききんのために被害を受けたエルサレム教会に援助の品を送った。エルサレム教会は当時の教会の霊的な母教会であるが、各地の教会の上に立っているわけではない。各地の教会は自立した各個教会であったと思われる。アンティオキア教会は、主体的にエルサレム教会を支援し、教会間の主にある交わりと愛の協力を表したのである。さらに、この教会は世界伝道のヴィジョンを持ち、実行した。アンティオキア教会は、今日も私たちが学ぶべき教会である。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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