9月19日
あの計画や行動が人間から出たものなら、自滅するだろうし、神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことはできない。もしかしたら、諸君は神に逆らう者となるかもしれないのだ。
使徒言行録5章38~39節
使徒たちが主イエスの復活を語れば語るほど、ユダヤの指導者たちは激しく怒り、教会に対する迫害を強めた。使徒たちは捕らえられて投獄された。ところが、主の天使が牢の戸を開け、彼らを外に連れ出し、「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい」(20節)と言った。天使そのものについて説明はできないが、私たちは不思議な方法で危機から救い出される時、それが人であれ、出来事であれ、聖書の言葉であれ、天使であると知る。天使は人を危機から救うことに終わらないで、これからなすべき使命を伝える。私たちは危機から救われる時、神の使命も聞かねばならない。
ペトロたちが神殿で再び人々に語り始めたので、指導者たちは彼らを捕え、最高法院を開いて彼らの処置について討議した。ペトロたちに対する激しい怒りが議場を包んだ時、民衆全体から尊敬されている律法の教師ガマリエルが立って、今日の聖句を語った。彼は、神の名によって集められた議場であっても、怒りによって判断し、行動することは、神に逆らう危険があると戒めた。ガマリエルの言葉は、今日も、神の名によって、報復が正当化される現実への警鐘である。たとえ正当な理由があっても、宗教が戦争を肯定し、敵対者を殺すことに加担するのは、神に逆らう行為である。怒りからの行動は人から出たものであって、必ず自滅する。私たちは敵対者から攻撃や屈辱を受けても、主イエスに倣って忍び、赦しと和解の道を探らなければならない。
著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/
朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。