ようこそ西川口キリスト教会のホームページへ

地域と共に歩む桜並木の教会

教会員ページ

朗読 『一日の発見 365日の黙想』9月18日

9月18日

主よ、今こそ彼らのおどしに目を留め、あなたのしもべたちが、思い切って大胆に御言葉みことばを語ることができるようにしてください。

使徒言行録4章29節

 ペトロとヨハネは釈放されて、仲間のところに帰り、祭司長たちや長老たちが主イエスの名を語ることを禁じたと語った。最高法院の決定である。始まったばかりの小さな群れは、今や、権力者たちの手によって握りつぶされようとしていた。しかし、ペトロたちの報告を聞いた信徒たちは祈り会をもち、「心を一つにし」(24節)、神に向かって、今日の聖句の祈りを捧げた。祈ることによって、信徒たちは聖霊に満たされ、権力者たちの弾圧にこうして、大胆に神の言葉を語り続けた。

 歴史上、教会が国家権力によって宣教を禁じられた場所や時代は数えきれないほどである。しかし、これによって、教会は決して消滅しなかったし、しないであろう。教会は試練を通ることによって、生きて働く神の御業みわざ御心みこころを知った。政教分離の原則もその一つである。国家も神の支配のもとにあり、その役割は国民の人権と生活を守ることであって、国民の信仰と良心を侵害してはならない。教会の役割は神の言葉に仕えることであると共に、国家が政教分離の原則を守り、その役割を逸脱しないように目を注ぎ、祈ることである。今日、日本では教会の宣教に対する国家権力の侵害は抑えられているが、宣教をさまたげるさまざまな困難が立ちはだかっている。このために、宣教方策の議論や研修も必要ではある。しかし、何よりも私たちが人を恐れないで、大胆に神の言葉を語れるように、聖霊を祈り求めなければならない。教会の宣教の原動力は、信徒たちが「心を一つにし」て、神に祈る祈祷会であることを再確認したい。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

PAGE TOP