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朗読 『一日の発見 365日の黙想』9月17日

9月17日

わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。

使徒言行録4章12節

 ペトロたちが人々に主イエスの復活を語っているので、ユダヤの指導者たちはいらだち、二人を捕えて投獄した。次の日、最高法院が開かれ、議員、長老、律法学者たちが集まって、二人を尋問した。その時、ペトロは指導者たちに、「あなたがたが十字架につけて殺し、神が死者の中から復活させられたあのナザレの人、イエス・キリストの名」(10節)について大胆に語った。

 キリスト教の福音の中核は、主イエスの死と復活である。死者の復活が信じがたい出来事であるからと言って、これを取り除いて語るならば、それは福音ではない。使徒たちに復活の主が現われたので、彼らは主イエスが約束されていた救い主であると知った。その十字架の死は、神を無き者とする人間の罪をあらわにしつつ、その罪をゆるし、人間を神と和解させるあがないの死であった。使徒たちは、神の救いの出来事である主イエスの死と復活の証人である。「神はこのイエスを復活させられたのです。わたしたちは皆、そのことの証人です」(2:32)。復活は証明できる出来事ではないが、使徒の証言を聞いて信じる者を、罪の裁きから解放し、死で終わらない命に生かす神の出来事である。

 以前は、人を恐れて「その人を知らない」と言い、主イエスを裏切ったペトロであった。しかし、今は、自分の生死を握る権力者たちに、今日の聖句をもって、主イエスの名だけが人間を罪から救い、神との正しい関係に導く唯一の救いであると、「聖霊に満たされて」(8節)語った。「聖霊に満たされて」とは、自分の意気込みではなく、自分の罪と弱さを知って、主に身を委ねる者に、聖霊の主が共にいて、主の業をなさせることである。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。 文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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