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朗読 『一日の発見 365日の黙想』9月16日

9月16日

わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。

使徒言行録3章6節

 初代教会の信徒たちは、家ごとに集会を持つようになったが、最初の頃は、他のユダヤ人と同様にエルサレム神殿に行き、「祈りの時」(1節)を守った。ペトロとヨハネが神殿に行くと、生まれながら足の不自由な男が運ばれて来た。彼は施しを乞うため、毎日「美しい門」のそばに置いてもらっていた。この人は人々に運ばれ、その日の金銭のあがりを運に期待して生きるまったく受け身の人間であった。この人が何かをもらえると期待して、ペトロとヨハネを見たので、ペトロは彼に今日の聖句を語った。ペトロは「私たちは金銭ではなく、主イエスを信じて生きている。私たちを見て、あなたも主イエスを信じて立ち上がり、歩きなさい」と言った。そして、ペトロが右手を取って彼が立ち上がるのを助けると、その人は立ち上がって歩き出した。その人は、今や運に身を任せる者ではなく、自分の足で立って生きる者となった。そして、主イエスの名を呼び、神を賛美する者となった。

 ペトロたちは、このように変えられた人を見て驚く人々に、この人を立ち上がらせたのは、自分たちではなく、死んで復活した主イエスであると語った。ペトロたちの役割は、主イエスの名を語り、その人が主を信じて立ち上がるのを助けることであった。主イエスを信じるならば、お金や運や境遇きょうぐうに左右されやすい私たちを主はしっかりと立たせて、自立的に生きる者にしてくださる。主イエスを信じて救われた私たちは、ペトロたちのように、人々に主イエスの名を語り、主を信じるように勧め、手助けする役割を与えられている。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。 文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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