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朗読 『一日の発見 365日の黙想』9月11日

9月11日 

わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力におおわれるまでは、都にとどまっていなさい。

ルカによる福音書24章49節 

 福音書記者ルカはその続編で、復活の主イエスが「四十日にわたって」(使徒言行録1:3)、弟子たちにご自分を現わされたと証言している。復活の主は、亡霊と思っている弟子たちに手と足を見せ、焼いた魚を食べ、ご自分の復活の事実を示した(36~43節)。復活は、弟子たちの心の中に浮かんだ主イエスの思い出ではなく、歴史的現実であった。 

 復活の主は、旧約聖書に書いてある神の救いの約束が、ご自分の死と復活によって実現したことを、弟子たちに語った(44~46節)。これによって、弟子たちは十字架の死と復活に秘められた神の救いを悟る信仰の目を開かれた。 

 復活の主は、弟子たちに「あなたがたに平和があるように」(36節)と言った。十字架の死によって罪のあがないを果たされた復活の主が真ん中に立たれる場所に、神の平和が到来する。 

 復活の主は弟子たちを呼び集め、十字架の死と復活によって成就した救いを説き明かし、「高い所からの力」(49節)、すなわち聖霊で満たした後、主の証人としてあらゆる国の人々に遣わした。復活の主イエスによる派遣がなければ、キリストの福音は全世界に広がらなかった。 

 復活の主は、今も、信じる者たちを呼び集めて教会を建て、弟子として整えて、福音宣教に遣わす。教会にとって、福音宣教は主から命じられた重要な使命である。復活の主は教会の宣教を通して、人々の人生を変え、罪と死に勝つ救いを与える。今は、聖霊の時、今は、宣教の時である。 


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

文章と音声の転用はご遠慮ください。 朗読はすべて教会員によるものです。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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