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地域と共に歩む桜並木の教会

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朗読 『一日の発見 365日の黙想』9月3日

9月3日

A

この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である。

ルカによる福音書22章20節

 エルサレムで、主イエスは弟子たちと最後になる過越すぎこしの食事を守った。その昔、イスラエルがエジプトに寄留する奴隷であった時、エジプトを襲った神の裁きは、ほふられた小羊の血を鴨居かもいに塗ったイスラエルの家を通り過ぎ、これによってイスラエルはエジプトの桎梏しっこく(束縛)から解放された。過越の食事は、イスラエルがこの出来事によって救われ、神の民とされたことを感謝し、神を礼拝し、神の戒めに従って歩むと誓った神との契約を覚えるものである。
 主イエスは食事の席に着くと、「苦しみを受ける(パスコー)前に、あなたがたと共にこの過越すぎこし(パスカ)の食事をしたいと、わたしは切に願っていた」(15節)と言った。主イエスはご自分の十字架の苦しみと過越とを結び合わせて語った。そして、パンを取り、感謝の祈りを唱えて、それを裂き、「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である」(19節)と言い、さかずきも同じように弟子たちに回し、今日の聖句を語った。神は預言者を通して、イスラエルの民を贖った最初の契約を更新し、「新しい契約を結ぶ日が来る」(エレミヤ31:31)と語った。それは罪の奴隷となっていた私たちを救いだし、神の民とし、その間に交わす新しい契約である。最初の契約で傷なき小羊の血が流されたように、新しい契約では罪なき神の御子みこの血が流された。「永遠の〝霊〟によって、御自身をきずのないものとして神に献げられたキリストの血は、わたしたちの良心を死んだ業から清めて、生ける神を礼拝するようにさせないでしょうか」(ヘブライ9:14)。


著者:内藤淳一郎 (1993年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。   https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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