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朗読 『一日の発見 365日の黙想』8月30日

8月30日

今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。人の子は失われたものをさがして救うために来たのである。 

ルカによる福音書 19章9~10節

 

 当時、徴税はローマからの請負制うけおいせいであった。ザアカイが徴税人の頭であり、金持ちだったのは、高い金額をふっかけて情け容赦なく徴税する凄腕すごうでであったということである。ユダヤ人は徴税人を罪人と呼んで軽蔑けいべつした。ザアカイは主イエスがエリコを通ると聞き、どんな人か見たいと思った。しかし、背が低いために、群衆にさえぎられて見ることができなかった。彼はあきらめて帰らず、道端のいちじく桑の木に登った。彼の中に何かを求めてやまない心の渇きがあった。主イエスはその場所に来ると、木の上に向かって、「ザアカイよ、急いで下りてきなさい。きょう、あなたの家に泊まることにしているから」(5節 口語訳)と声をかけた。彼は喜んで主を家に迎えた。しかし、これを見た人々は「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった」とつぶやいた。あの人は神の人と思っていたが、罪人の仲間かと悪口を言った。主イエスは罪人の仲間と言われることをいとわれない。主はザアカイの罪も、責めも、孤独も一緒に分かち合った。ザアカイは「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します」(8節)と言った。今まで、不正をしてでも財産を増やすことだけ考えていた彼の心に、愛が芽生えた。ザアカイは主イエスと一緒にいることによって、罪人の自分に心を留めてくださる深い主の愛に触れた。今日の聖句は、ザアカイの言葉を聞いて語った主イエスの喜びの言葉である。
 


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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