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朗読 『一日の発見 365日の黙想』8月28日

8月28日

神の国は見える形では来ない。……実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。  

ルカによる福音書 1720~21

 

 人々が神の国はいつ来るのかと尋ねた時、主イエスは今日の聖句を語った。ファリサイ派の人々は、メシアが支配するイスラエル王国の復興を期待していた。これに対して主イエスは、神の国はイスラエル王国という見える形では来ない、「わたし神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ」(11:20)と語った。神の国は主イエスを信じて、その働きにあずかった私たちの間にすでに来ている。主の働きにあずかるとは、私たちが罪をゆるされて、神を父と呼ぶ神の子とされることである。私たちは神の子とされたので、悲しみに満ちた世界であっても希望を失わないで生きる。私たちの心を暗くする悪魔的な支配に身を任せず、これと戦う。主イエスによって、私たちは神の子としての自由、勇気、希望、平和を与えられている。ここに、神の国は来ている。
 しかし、神の国はまだ成就していない。神の国は「人の子が現れる日」(24,26,30節)、神の裁きの後に成就される。その日、「戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる」(ヨハネ14:3)という主の約束が成就する。その日、この世界が終わり、新しい天と新しい地が現われる。
 私たちは聖書を通して主の言葉を聞くことにより、日々新たに、主の働きとその恵みにあずかる。今、信仰によって主の働きの恵みにあずかる私たちは、終わりの日に成就する神の国を、ある部分、先取りして味わっている。「主の慈しみは決して絶えない。……それは朝ごとに新たになる」(哀歌3:22~23)。
 


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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