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朗読 『一日の発見 365日の黙想』8月21日

8月21日

あなたがたの中に、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失ったとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。

 

ルカによる福音書 15章4 


 ユダヤの社会に、神の律法を守らない、実際には守れない底辺の人々がいた。ファリサイ派の人々や律法学者は彼らを罪人と呼んで、交わりを持たなかった。この人々が主イエスのもとにやって来て、主イエスは彼らと一緒に食事をした。ファリサイ派の人々や律法学者は主イエスを「ラビ」と呼び、律法に通じた教師と認めたが、罪人たちを迎えて食事まで一緒にする主イエスを非難した。そこで、主イエスはたとえを語り、今日の聖句によってご自分の行動を失われた一匹をさがし続ける羊飼いとして説明した。
 人は神と向き合う者として造られ生かされているのに、神と向き合わず、神の家から迷い出ている。人は神の前に失われた者となっている。その失われた一人ひとりを、神は他とは取り代えられない大切なものとして、「見つけ出すまで捜す」。神は御子みこイエスを通して、失われた者を捜し、見つけると喜ぶ神の愛を現わした。自分は正しいと言う人も、神の喜びが分からなければ、神の前に失われた者である。
 近年、自殺者が多く、しかも自殺の低年齢化が進んでいる。この事態を憂慮して、政府は自殺者滅少政策を打ち出すという。しかし、人の命が軽くされているこの社会の病は、政府の政策や善意の人々の努力だけでは解決しない。私たちは神の前に失われた人間でありその失われた者を捜し、見つけると喜ぶ神の愛を主イエスの福音を通して知ることである。私たちは自分が神に愛されている者、失われてはならない価値ある存在であると知ることによって、生きる意味と勇気を与えられる。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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