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朗読 『一日の発見 365日の黙想』8月14日

8月14日

マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。 

ルカによる福音書 10章41~42節

 

 主イエスとその一行を迎えて、マルタはもてなすために立ち働き、マリアは座って主の言葉に聞き入った。マルタはマリアに腹を立て、マリアが自分を手伝うように言ってほしいと、主に頼んだ。今日の聖句は、その時の主イエスの言葉である。
 マルタとマリアには賜物たまものの違いがあり、どちらの行為も大事であるが、主イエスはマルタが「心を乱した」ことを問題にした、というのではない。主の言葉は実に端的である。「必要なことはただ一つだけである」という「一つ」とは、マリアが選び取った「聞く」ことである。主イエスに「聞く」ことが、私たちにとって無くてならない、ただ一つの必要事である。「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」(マタイ4:4)からである。
 私たちは時間ができたら神の言葉を聞くのではない。神のしもべである私たちは、まず主の言葉を聞くのである。主の言葉は私たちをしもべとして整えて、この世界に遣わす。み言葉は私たちがこの世に支配されない自由の根拠である。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」(ヨハネ8:31~32)。
 「聞く」とは対話である。相手に呼びかけ、応えることである。私たちは自己中心で、聞くことが苦手である。私たちは神に対して、聞きたい時に聞くという自己中心な態度を悔い改めて、み言葉を聞く主の日の礼拝と日々の黙想を、無くてならないただ一つのこととして実践しなければならない。 


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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