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朗読 『一日の発見 365日の黙想』8月2日

8月2日

わたしたちの戦いの武器は肉のものではなく、神に由来する力であって要塞も破壊するに足ります。 

コリントの信徒への手紙二 10章4節

 

 パウロの使徒としての願いは、神から遣わされる地域に「福音を携えて」(14節)行くことであり、教会の信徒たちの信仰が成長し、その地における宣教の働きが増大し、さらに他の地域にまで福音が告げ知らされるようになることであった(15節~16節)。これは神に召された伝道者の願いである。パウロは福音を広めることに大きな貢献をした人であるが、その生涯は苦しみの連続であった。その一つは、パウロの伝道によって誕生した教会が、後で入ってきた伝道者たちのパウロ批判によって混乱したことである。批判者たちはパウロが「肉(人間の欲望)に従って歩んでいる」(2節)、「実際会ってみると弱々しい人で、話もつまらない」(10節)などと中傷し、彼は使徒ではないと言った。
 パウロは個人のことならともかく、使徒職が批判され、信徒が同調し、教会が破壊されるのを知って、厳しい手紙を書いた(10~13章)。パウロは「あなたがたは、うわべのことだけ見て」(7節)いると言う。話の中身よりも、話し手の表情や雄弁さなどで説得されてしまう人々は多い。パウロは批判者と戦うが、それは「肉に従って戦う」(3節)のではなく、「キリストに従わせ」(5節)る戦いである。その武器は今日の聖句で語るように、生来持っている力ではなく、「神に由来する力」である。霊の戦いを強いられるパウロは強い人ではなかったが、信仰の人であった。今日も、主の証人として遣わされる者には、教会を破壊する霊との戦いがある。祈りとみ言葉によって、神に由来する力で武装しなければならない。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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