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朗読 『一日の発見 365日の黙想』6月19日

6月19日

パウロもアポロもケファも、世界も生も死も、今起こっていることも将来起こることも、一切はあなたがたのもの、あなたがたはキリストのもの。
               コリントの信徒への手紙一 3章22~23節

 

 パウロは今日の聖句で、人間が支配されやすい諸々の力を挙げて、これに支配されないキリスト者の自由を述べる。
「パウロもアポロもケファも」とは教会の指導者である。人は特定の宗教指導者をあがめ、これに支配され易い。指導者は人を導く務めに召された神のしもべにすぎない。ゆえに、指導者と信徒は主従の関係ではなく、神に仕える同労者の関係である。
 「世界」とは世間や社会のことである。私たちは周囲の人の言動に振り回されたり、社会の風潮に流されやすい。しかし、世界は私たちが神を信じて生きる場であると知る者は、世界に振り回されないで、神にあって固く立つことができる。
 「生も死も」とは運命のことである。人間は偶然に生まれ偶然に死ぬと考える者は、理不尽な運命に服する以外にない。しかし、私の生も死も神の賜物であると信じる者は、生を感謝し、神に召される日まで一日一日を精一杯生きる。「今起こっていることも将来起こることも」とは、自分の身に起こるさまざまな現実である。それは、良いことばかりではなく、厳しいことも多い。しかし、どんな現実も、神の愛から私たちを引き離すことはないと確信する者は、厳しい現実も前向きに受け止める。
 パウロは続けて、「あなたがたはキリストのもの」と語る。私たちキリスト者はキリストに属する者であり、私たちが従い、また支配されるのはキリストのみである。キリストにのみ従う時、私たちは何者にも支配されない自由な人間である。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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