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朗読 『一日の発見 365日の黙想』6月13日

6月13日

十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。

コリントの信徒への手紙一 118 

 

 「十字架の言葉」とは、キリスト・イエスの十字架を通して罪の赦しを宣言する神の言葉である。しかし、この言葉は「ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなもの」(23節)である。つまり、利得を求める者には腹の足しにもならないつまずきであり、人間の知性を絶対と思う者には愚かである。なぜ神は人間が歓迎もしない罪の赦しを語られるのか。それは、神に罪を犯して無意味な存在となった人間と、人間の罪のために暗闇に覆われた世界を救うためである。神は人間の罪を解決するという方法で、ご自身が創造した人間と世界を御手みてに取り戻される。私たちに生きる意味が失われ、平和な社会に生きている実感がないのは、人間の罪が解決されていないからである。
 今日の聖句は、「十字架の言葉」の宣教により、人間は信じて救われる者と信じないで滅んでいく者とに分かたれる事実を語っている。神の御子みこが罪のために死んでくださった、その命をかけた神の愛が迫る時、生き方を方向転換して、神の愛に応える人間が生まれる。神は罪に満ちた世界を一挙に変えてしまう方法ではなく、十字架の言葉の宣教により、罪を悔い改めて神の御心みこころに応える新しい人間を創造する。そして、時が満ちたとき、御国を成就される。十字架の言葉は、「わたしたち救われるものには神の力」である。十字架の言葉を信じる私たちは、神の御手の中にあり、神の栄光のために生きる者である。この世においては絶えざる罪との戦いがあるが、神が味方なので、私たちは罪を恐れず大胆に神に従う。十字架の言葉は、私たちの人生を変える神の力である。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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