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朗読 『一日の発見 365日の黙想』6月11日

6月11日

わたしは、あなたがたがキリスト・イエスによって神の恵みを受けたことについて、いつもわたしの神に感謝しています。

コリントの信徒への手紙一1章4節 

 パウロが本書簡を書いたのは、コリント教会で起っている問題を率直に指摘し、これを正すためであった。しかし、今日の聖句のように、パウロはまず神の恵みに目を留める。御子みこキリストの死と復活によって私たちの罪をあがない、私たちを無条件に赦して御許みもとに招く神の恵みである。「この神によって、あなたがたは神の子、わたしたちの主イエス・キリストとの交わりに招き入れられたのです」(9節)。パウロはまず、コリントの信徒たちがこの恵みによって救われた人々であることに目を留めて、神に感謝する。次に、パウロは主キリストとの交わりに入れられた信徒たちが、主を証しする言葉においても、主を知る知識においても豊かにされてゆく神の恵みを感謝する。コリントの信徒たちは主に仕え、共に教会を形成してゆく点で未熟な状態にあったが、パウロは信徒たちを豊かに成長させてくださる神の恵みに目を留める。
 さらに、パウロは教会の希望を語る。この世にある教会はしばしば混乱を引き起こし、弱さをさらけ出す。しかし、人の罪をあがない、ご自身との交わりに召してくださった神は真実な方である。神は恵みによって召した信徒たちを守り、訓練して、「主イエス・キリストの日に、非のうちどころのない者にしてくださ」(8節)る。このようにパウロは、最後の日までに救いを完成してくださる神の真実と教会の希望を信じていたので、コリントの信徒たちに率直、かつ厳しい手紙を書くことができた。教会の問題だけに目を留めて、神の恵みと教会の希望に目を留めなければ、教会によく仕えることはできない。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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