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朗読 『一日の発見 365日の黙想』5月28日

5月28日

第一の掟は、これである。「イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」。第二の掟は、これである。「隣人を自分のように愛しなさい」。この二つにまさる掟はほかにない。

マルコによる福音書12章29~31節


 「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか」と問う人に、主イエスは今日の聖句を語った。第一の掟は申命記に記されているモーセの掟である。主は第一の掟と第二の掟を結び付けた。神を愛することと隣人を愛することとは切り離せないのである。主は「あなたがたは……と聞いている。しかし、わたしは言う」(マタイ5章)と権威をもって、モーセの掟を超える新しい掟を示したのである。
 「隣人」とは、介護など、私たちの助けを必要とする身近な人である。私たちは隣人を愛することが重荷となることがある。しかし、神の掟は私たちを強制したり、裁いたりするものではない。神は私たちが隣人を愛することができるようにと、先立って私たちを祝福される。それが「聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である」という宣言である。神は私たちの存在と生活をあらしめる「唯一の主」である。「隣人を愛せよ」という掟の前で、私たちは身の置き場もない人間であるが、神は私たちを愛し、私たちが御心みこころを行えるようにと祝福してくださる。
 神を愛するとは、愛を込めて私たちを創造した主なる神を仰ぎ、礼拝することである。そこで神の言葉に聞き、神の祝福と愛を受けることである。私たちは神を礼拝し、神の愛と祝福を身に受けて、隣人のいる場所に遣わされる。ゆえに、神を愛する掟と隣人を愛する掟は切り離せない。しかしながら、神を礼拝する神への愛が第一であって、その順序を逆にしてはならない。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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