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朗読 『一日の発見 365日の黙想』5月22日

5月22日

あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。

マルコによる福音書 10章43~44節


 弟子のヤコブとヨハネが主イエスに近づいて、願いを叶えてほしいと言った。主が「何をして欲しいのか」と言うと、二人は主イエスがイスラエル王国を復興した暁には、自分たちを最高の地位につけて欲しいと言った。彼らにとって、主イエスに従うことは自己実現の道であった。主は彼らに、「あなたがたは自分が何を願っているか分かっていない」と言い、それから、他の弟子たちも呼び集めて、「異邦人の間では、支配者とみなされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振っている。しかし、あなたがたの間では、そうではない」(42~43節)
と語った。この世は競争社会である。権力、財力、武力などの力を得た者が人の上に立ち、下の者を支配する。力による支配関係であるから、力を失えば壊れる関係である。力による支配関係は、家庭であれ、職場であれ、国家の間であれ、真の交わりは成り立たない。主は弟子たちに「あなたがたの間ではそうではない」と言った。神の国に招かれた者は地位や名誉心から自由にされるので、人の上に立って支配しようとする筈がないと言ったのである。そして、今日の聖句を語った。
  教会は神の家族である。私たちは人を支配するのではなく、兄弟姉妹として仕え合う。各々が与えられた賜物に応じて、主に仕え、人に仕えるのである。人の上に立つ務めもあるが、その人は支配する者ではなく、仕える者である。私たちは「主よ、私を用いてください」と祈り、与えられた務めを精一杯した後は、それを神に捧げ、神に委ねる。人の評価に縛られない。主イエスの生涯は、人を神の愛の中に生かすためにご自分を捧げ、仕えた生涯であり、その極みは十字架の死であった。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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