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朗読 『一日の発見 365日の黙想』3月31日

3月31日

わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれている。 

ローマの信徒への手紙5章5節


  神の愛は人間が考え出した教義ではない。それはイエス・キリストの十字架に現われた愛であり、罪人に対する怒りにまさる神の愛である。「わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました」(8節)。
 この神の愛が聖霊によって私たちの心に注がれる。聖霊は、昔も今も私たちを救いへと導く神の御手である。聖霊は、私たちが神の御声に心を開く時、私たちの心に神の愛を注いでくださる。そして、私たちが神に愛されている子どもであることを確信させ、神を「天の父よ」と呼ばせてくださる。「この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです。この霊こそは、わたしたちが神の子供であることを、わたしたちの霊と一緒になって証ししてくださいます」(ローマ8:15~16)。
 私たちの現実がどうであれ、イエス・キリストを通して語られる神の御声に心を開くならば、神の愛が心に注がれて、そこから一切が新しくなる。だれから愛されなくても、神はそのひとり子を与えてくださるほどに愛してくださる。聖霊は私たちの心に神の愛を注いで、私たちを恐れから解放し、他者に対して心を開くことができるようにしてくださる。聖霊が私たちの心に実を結ばせてくれるもの、それは愛である。聖霊は、私たちが自分の思いや力だけではできない愛の業を可能にしてくださる。聖霊は私たちにキリストの愛を悟らせて、私たちを神と結び、そして私たち人間を一つに結ぶ愛の帯である。教会は聖霊による愛に結ばれた交わりである。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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