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朗読 『一日の発見 365日の黙想』3月30日

3月30日

そればかりでなく、苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。

ローマの信徒への手紙5章3節


 

 「苦難をも誇る」とは、なんと不思議な言葉であろう。苦難は誇れるどころか、避けたいものである。人が宗教を求めるのは、無病息災を願うからであろう。しかし、この世に生きている限り、苦難にわずにすむ人はいない。だから、苦難にわないことを願うのではなく、苦難に勝つことが大切である。「苦難をも誇る」と言えるのは、「信仰によって義とされ、主イエス・キリストによって神との間に平和を得て」(1節)いるからである。「苦難をも誇る」とは、苦難に襲われても、神との間に平和を得ている信仰者の神讃美である。信仰者は神に信頼することによって、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は神の栄光にあずかる希望を生むことを知っている。それゆえ、苦難の中で、「ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さる」(ローマ8:28)神を忍耐して待つ。その忍耐が生む練達とは、苦難に動じなくなることではない。幼な子のように神により頼むようになることである。こうして信仰者の生活は、終わりの日に神の栄光にあずかるという、「希望」へと導かれる。
 主イエスご自身、この希望のゆえに苦難の人生を歩み通された。その方が、「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)と言われる。勝利を信じて、世の苦悩を受けとめられた主イエスを仰ぎ、私たちも神の栄光にあずかる日まで、苦難の多い人生を勇気を出して歩んでいこう。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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