目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないのだから。
マタイによる福音書25章13節
主イエスは、終わりの日に再び来て、選んだ者たちを呼び集め、永遠の住まいに迎えると言った。主イエスを信じて救われ、神の民とされた私たちは、主とお会いする天の国を待ち望みながら、「目を覚まして」、終わりの日に備える。
主イエスは私たちがこの日にいかに備えるかを、今日の聖句と共に、花婿を迎えに行く乙女たちの譬えで語った。この乙女たちは花婿が花嫁の家に近づくと、灯火をかざして出迎える者である。ところが、花婿の来るのが遅れ、皆眠り込んでしまった。真夜中に「花婿だ。迎えに出なさい」と叫ぶ声で、乙女たちは起き上がり、灯火の芯を整え、油を注ぎ足した。油の用意があった乙女は、すぐに灯火を燃やして出迎え、花婿と共に婚宴の部屋に入った。しかし、灯火に注ぎ足す油が切れた乙女は出迎えられず、部屋に入れてもらえなかった。
真夜中に来た花婿を迎えるためには、明るく照らす灯火と灯火に注ぎ足す油が必要である。灯火とは、主イエスの光を受けて輝く信仰である。「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい」(5:16)。主が再び来られる時、そのような信仰を見られる者は幸いである。愚かな乙女たちも灯火は持っていた。しかし、大切な時に油が切れてしまった。灯火をいつも燃やしつづけるには、油が必要である。油とは神が注がれる聖霊である。私たちの信仰がいつも輝くために必要なのは、聖霊である。「天の父は求める者に聖霊を与えてくださる」(ルカ11:13)。主が来られた時、油を切らした愚かな乙女のようにならないために、日々、天の父に祈って、聖霊の油を注ぎ足してもらうようにしよう。
著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/
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この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。