ようこそ西川口キリスト教会のホームページへ

地域と共に歩む桜並木の教会

教会員ページ

朗読 『一日の発見 365日の黙想』3月2日

3月2日

あなたたちはメシアのことをどう思うか。だれの子だろうか。 

マタイによる福音書22章42節 

 

 

 ユダヤの人々は、イスラエルを再建する王となるメシア(救い主)を待ち望んでいた。人々は主イエスをメシア、ダビデ王の再来と信じて、「ダビデの子」と呼んだ。しかし、主イエスはダビデがメシアを「主」と呼んでいる詩編を引用し、メシアはダビデ以上の者、政治的な王以上の者であると語った。 
 人類は今日も、貧困からの救いを求めている。政治や経済の問題を解決して生活の安定を得ようとするのは、人間の当然の欲求である。しかし、それさえ解決すれば、人間の欲求は解決すると思うところに問題がある。そこで主イエスは、「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」(4:4)と言った。人間は神の言葉によって生きるのでなければ、内なる魂の欲求は満たされず、その生活は空しい。神は私たちを空しい生活からあがない出すために、メシアを世に遣わされた。主イエスはその十字架と復活によって、空しい生活から私たちをあがない出し、神に結ばれて生きる永遠の命を与えるメシアである。 
 主イエスは今日の聖句によって、「あなたたちが求めているのは、生活を安定させる政治的メシアか、永遠の命を与えるメシアか」と問うている。豊かで便利な生活を築くために、金銭を追いかけることが、本当に幸せな社会かと問うている。私たちを愛して、命まで捨ててくださった主イエスを神の子メシアと告白し、主の言葉に聞き従うことが、困難が伴っても、希望を抱いて生きる社会を作り出してゆくのである。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

PAGE TOP