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朗読 『一日の発見 365日の黙想』3月1日

3月1日

心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。隣人を自分のように愛しなさい。

マタイによる福音書22章37~40節


 「聖書は神のラブレターである」とある人が言ったが、名言である。神は聖書を通して、私たちを愛していると語る。また聖書は、私たちが神の愛に応えて神を愛し、隣人を愛するようにと、神の願いを語る。今日の聖句は、主イエスが旧約聖書の申命記(6:5)とレビ記(19:18)から引用して、私たちに対する神の願いを端的に語った掟である。
 聖書を通して、また、主イエスを通して、私たちが神に対してどのように生きるべき責任を負っているかは、十分に示されている。それでもなお、神に背を向け、神の願いに応えようとしないところに、私たちの罪がある。「罪が支払う報酬は死である」(ローマ6:23)。しかし、私たちの死を願われない神は、御子みこを世に遣わして、私たちを生きるようにしてくださった。すなわち、イエス・キリストが私たちの罪のために死んでくださったことによって、神は私たちに対する愛を示された。主イエスの十字架の死は、罪人をゆるし、死から復活の命に生かす神の愛の出来事である。
 私たちキリスト者はこの神の愛を知って、神の願いに応えて生きる者となった。私たちは「隣人を自分のように愛せよ」との神の掟の前で、繰り返し自分の愛の貧しさを痛感するが、自分を責めることはしない。神の愛を知っているからである。私たちは自分の貧しさを知るたびに、へりくだって、「隣人を愛することができるようにしてください」と神に祈る。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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