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朗読 『一日の発見 365日の黙想』2月10日

2月10日

あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい。

マタイによる福音書14章16節


 主イエスはご自分の後を追って来た大勢の人々を深く憐れみ、その中の病人をいやされた。主の深い憐れみは、人の痛みにはらわたが千切れるほど共苦することであった。それは人の罪のためにご自身の体を裂いた十字架の死に極まっている。主イエスのこの深い憐れみが注がれて、人々は癒された。

 夕暮れになり、弟子たちが主イエスのもとに来て、「ここは人里離れた所で、もう時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、自分で村へ食べ物を買いに行くでしょう」と進言した。その時、主イエスは今日の聖句を語った。弟子たちは戸惑ったであろう。すると、主イエスは「パン五つと魚二匹」を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱えた。そして、パンを裂き、弟子たちに渡した。弟子たちがそのパンを群衆に分けると、すべての人が食べて満腹し、なおパンくずが十二の籠に余った。この奇跡は主の深い憐れみからなされた救いの業であって、人々を驚かせるための業ではない。
 「最後の晩餐」の時、主イエスは同じように、パンを祝福し、これを裂いて弟子たちに配り、「取って食べよ。これはわたしの体である」と言った。主が人里離れた場所で人々に分け与えたパンは、十字架で裂かれた体を指し示している。私たちは「主の晩餐」において、体を裂いて私たちの罪のあがないとなられた主の深い憐れみと救いの恵みを思いつつ、パンを味わう。「わたしは、天から降って来た生きたパンである」(ヨハネ6:51)。私たちは「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」と言われる主の言葉に促されて、「生きたパン」を人々のところに携え行くのである。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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