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朗読 『一日の発見 365日の黙想』2月4日

2月4日

その人に「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、もう一方の手のように元どおり良くなった。

マタイによる福音書12章13節


 主イエスは安息日に会堂に入り、礼拝をしている人々の中に片手のえた人がいるのを見た。主は病気で苦しむ者、罪に悩む者、重荷を負って途方に暮れている者に目を注がれる方である。主イエスは言った。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」(マルコ2:17)。

 主イエスは片手の萎えた人に「手を伸ばしなさい」と言った。その人が主の言葉を聞いて、その通りにした時、彼の手は癒された。「彼は傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない」(マタイ12:20)。主イエスに目を留めていただくならば、傷ついて今にも折れる葦のような人間も、その傷を癒されて、しっかりと立つようになる。くすぶる灯心のように、途方に暮れて信仰さえも消えてしまいそうな人間も、主イエスの霊に息吹かれて、その魂は生き返る。
 主イエスは今も、礼拝に集う私たち一人ひとりに慈しみ深い目を注いで、「手を伸ばしなさい」と言われる。私たちは自分の罪と破れを携えて礼拝に集い、病んでいる手を主イエスの前に差し出そう。主イエスは私たちの病めるところを癒し、天の国の救いに導く神である。「主の日」の礼拝は、私たちがこの神のもとに来て、疲れた体と傷ついた魂を癒していただく日である。何よりも、主イエスの十字架の死と復活を通して、「わたしはあなたをあがなった。あなたはわたしの愛する子だ」と語ってくださる神の言葉を聞き、私たちの体も魂も神のものとされていることを喜ぶ日である。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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