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地域と共に歩む桜並木の教会

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朗読 『一日の発見 365日の黙想』1月30日

1月30日

蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。

マタイによる福音書10章16節

 

「蛇のような賢さ」とは、重要なことを判別する知恵である。「鳩のような素直さ」とは、優しさである。優しさだけでは感情に流され、賢さだけでは裁くだけになってしまう。主イエスは両方を求められる。主イエスは、「お前がユダヤ人の王なのか」と問う総督ピラトに、「あなたは自分の考えで、そう言うのですか。それとも、ほかの者がわたしについて、あなたにそう言ったのですか」(ヨハネ18:34)と言って、他人の言葉でなく、自分自身で判断するよう求めた。判別する知恵は、自分で考えることから生まれる。考えさせないで画一的な知識を教え込み、画一的に評価する教育は、はみ出た者を差別する人間を生む。私たちを差別や偏見から解放するのは、自分で考え、判別する賢さである。
 いつの時代も、人の弱みにつけ込んで不安をあおり、金銭を巻き上げる詐欺まがいの宗教や、若者を洗脳し、教祖に盲従するカルト宗教が出てきて、社会を騒がせる。外部から隔離して、一方的な情報を叩き込み、冷静に考えて選び取らせない点は共通している。主イエスは人々に大切な価値観や救いを説くが、人々が自らの意思で選び取る自由を大切にする。主イエスはご自身を「真理である」と言い、「真理はあなたたちを自由にする」(ヨハネ14:6,8:32)と言う。私たちはこの真理に堅く立つことによって、世のさまざまな捕われから解放され、物事を自由に判別する蛇のような賢さと、鳩のような優しさを養われるのである。「わたしは、こう祈ります。知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように」(フィリピ1:9~10)。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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