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朗読 『一日の発見 365日の黙想』1月16日

1月16日

わたしたちに必要なかてを今日与えてください。

マタイによる福音書6章11節

 

 私たちの生活にとって食べることは欠かせない。私たちは生活の糧のために不安に襲われたり、人と争ったりする。そのような私たちに、主イエスは冒頭の祈りを教えられた。日々の必要な糧を与えてくださるのは天の父である、だから祈りなさいと、主イエスは言う。
 神は、人の魂の問題だけにかかわられ、食べるという生活の問題にはかかわられないと思い込みやすい。しかし、万物の創造者である神は、私たちの魂だけではなく、私たちの全生活を支配しておられる。ルターは「必要な糧」として、食物、着物、家、仕事、配偶者、お金、健康、天気などを挙げている。まさに、私たちは日常のどんなことでも神に祈ってよい。
 ある伝道者は、集会に出かける時、駐車場が確保されるように祈ったと言っている。そのようなことを祈るとはと思うが、神にどんなことでも祈って行動する人は幸いである。神は私たちの祈りに耳を傾け、私たちに必要なものを選び分けて、与えてくださる方である。天の父である神を信頼し、日常のどんなことでも祈る者は、思いわずらいから解放される。
 私たちが日常生活の必要を神に祈るのは、決して自己実現のためではない。神の御名みなあがめられ、御国が来ること、御心みこころが行われることを祈り、私たちがそれに即して生活するために、必要な糧を求めるのである。主イエスは「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」(マタイ6:33)と言った。冒頭の祈りは、神の国と神の義を求める者たちの神への信頼の祈りである。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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