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朗読 『一日の発見 365日の黙想』1月14日

1月14日

御国みくにが来ますように。

マタイによる福音書6章10節

 

 「御国」とは、神が義と愛をもって支配する国である。主イエスは「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ1:15)と宣教し、人々を神の国に招いた。福音とは、主イエスの死と復活によって、神が人を罪からあがない、神のみ手に取り戻す「良き知らせ」である。福音を聞いて、主イエスを信じる者は、神の義と愛のみ手の中にいる。神の国はすでに始まっている。神の国は、主イエスを信じ、主と共にいる世界である。
 ところが、自分はそれほど罪深くないと思い込んでいる人、この世のいとなみに没頭している人、社会的立場にこだわっている人は、主イエスの招きを拒絶した。主の招きに応えたのは、貧しい人、病人、社会からはじき出されていた人々であった。主イエスは病人を癒し、打ちひしがれている者を立ち上らせるご自分の業を示して、神の国が到来していると言った。主によって神の救いがもたらされるところ、そこに神の国は始まっている。
 私たちは人と比べて、自分はまともな人間だ、自分は間違ったことをしていないと思っている。しかし、聖書は「正しい者はいない。一人もいない」(ローマ3:10)と宣告する。神の目には、だれ一人として罪のゆるしを必要としない者はいない。また、だれでも主なる神と結ばれなければ、魂は満足しない。「御国が来ますように」とは、第一に、神なしに生きようとする自分の罪を知って悔い改め、神の国に生きる者にしてくださいという祈りである。第二に、すでに始まっている神の国は終わりの日に完成するという神の計画を信じる者たちが、その日を強く待ち望む祈りである。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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