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地域と共に歩む桜並木の教会

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朗読 『一日の発見 365日の黙想』1月9日

1月9日

あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である。

マタイによる福音書5章13~14節

 

 今日の聖句について、「弟子である信仰あつき者は、社会の塩、つまり道徳的にしっかりした善良な者として、模範とならなくてはいけないという意味」という解説があったが、主イエスの説教を道徳や処世訓と誤解した例である。主イエスは「地の塩になれ」とは言っていない。罪人を無条件に赦す神の祝福を受けた弟子たちに、「あなたがたは地の塩である」と言われた。当時、塩は高価であったから、主イエスは神の祝福を受けた弟子たちを高価で尊い存在として語った。 
 自分を顧みれば、私たちは善良な人間でもないし、人の模範にもなれない者である。しかし、そのような者が神の祝福を受けた。その祝福のゆえに、主は「あなたがたは地の塩である」と言う。私たちは神から受けた祝福を携えて世に味をつけ、この世の腐敗を防ぐ塩となる。もし私たちが神の祝福によって生きることをやめれば、「もはや何の役にも立たず、外に投げ捨てられ」る(13章)。神の祝福である「塩」は、私たちが本来持ち合せているものではない。 
 主イエスはまた、神の祝福を受けた者は「世の光である」と言う。神の祝福を受けた者は、星が太陽の光を受けて輝くように、その祝福を世に輝かす。それは、「人々があなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである」(16節)。「立派な行い」とは、神の祝福を喜び、神を礼拝し、神の祝福を証しする行為である。それは神の栄光を現わす行為であって、道徳的に立派であると言われるための行為ではない。これが「地の塩、世の光」と呼ばれる意味である。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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