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朗読 『一日の発見 365日の黙想』1月23日

1月23日

わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。

マタイによる福音書 7章24節

 

 建物は外面が美しくても、その土台が強固でなければ地震や洪水によって倒壊する。私たちの人生も同様である。試練の時に立ち続けられるかどうかは、人生の土台を何処どこに据えるかによる。人生の試練には、重い病気を宣告される時、事故や災難に巻き込まれる時、愛する者と死別する時、経済的困窮に直面する時、人々の誤解や中傷によって孤立する時、年老いて体が衰える時、死が近いと知る時、そして最後に、神の裁きの時がある。
 知識、経験、富、友情、家族など、私たちが得たものによって乗り越えられる試練もあるだろう。しかし、人生には、それらが何の役にも立たない厳しい試練の時がある。その時に、しっかりと立つことができるのは、岩の上に家を建てた者であると、主イエスは言う。岩なる神を信頼する信仰こそ、厳しい試練の時にも、倒されないで立つことができる者である。
 神への信頼という人生の土台はどのようにして築かれるのか。主イエスは今日の聖句で、「わたしのこれらの言葉を聞いて行う者」と言った。これは主イエスの言葉を道徳的教訓として聞くことではなく、主の言葉を聞いて、従うことである。私たちは試練に遭うと、ぐらついてしまう弱い人間であるが、主の言葉を聞くことによって、主に信頼する信仰が与えられ、試練に抗して立つことができる。主イエスの愛は変わることなく、最後まで私たちを支え、すべての試練を益に変えてくださる。主イエスを人生の土台とする信仰は、順境の時も、逆境の時も、聖書を読み、主の言葉を聞き続けることによって確立されてゆく。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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